既に建物が建設され、土地とセットで販売されているのが建売住宅 ですが、こういった物件は注文住宅のように建つ前に契約しなければならないという怖さはありませんし、同じ家を注文住宅で建てるよりも安く住宅ローンを組める可能性もありますが隣家との境界線はどこなのかなど、確認すべき点があります。
隣の家との間隔の問題
購入を検討中の建売住宅が、隣の家とどれぐらい間隔が空いているかで、住み心地は変わってきます。あまりに間隔が狭いと隣に住んでいる人の話し声、生活音が丸聞こえとなる可能性があります。
隣家の音が漏れているという事はこちらの側の声や音も 相手に聞こえるかもしれません。知られたくない家庭の事情、噂話などを耳に入れてしまうとお互いに不快な思いをします 。
間隔が空いていれば普段の生活にはプライバシーが守られ安心して日々過ごす事ができます。しかしあまりに距離が離れていると回覧板を回すのが面倒になる事もあります。
隣の家との境界線問題
隣家との境界線はどこなのかをはっきりと理解しておく必要があります。自分の敷地内であると思って花壇など私物を置く事のないようにすべきです。木も植える場所によっては成長した頃に葉っぱや枝が境界線を越えてしまうかもしれません。
境界線を隣の人と確認しておく必要もあります。住宅ローンを組んでから隣家と境界線の認識に違いがあったとなると、トラブルに発展しかねません。
これは隣家に住む人の性格にも大きく左右される事柄であり、神経質な人であれば苦情を言われやすくなりますから、売主や近所の人からの口コミを頼りに考えます。
家と家の間の塀やフェンスの所有者は?
隣の家との間に塀かフェンスを建てる事になりますが、通常先に住んでいる人が建てていますので、そこに新たに建てる必要は基本的にはありません。
購入前に挨拶を済ませておき、この件を伝え所有者に了解をとっておけばトラブルにもならずスムーズです。
塀にしているかフェンスにしているかで、こちらの家の外観にも影響を及ぼす可能性があります。
建売ですから既に建っている今の状態を見て違和感がないかどうかを確認します。
フェンスよりもコンクリートの塀の方が壁が厚いため、プライバシーは守られますし、音も気になりません。
まとめ
このように建売を購入する前に確認すべき点は多くあります。人同士も一定以上の距離感を空けるように、建物同士の間隔も適度な距離を保っているかどうかを確認し、フェンスや塀の所有者がどんな人なのか知っておく事で快適に暮らせるかどうかは変わってきます。
床下を覗く場合は床下点検口から懐中電灯で照らしながら周辺を観察します。特に、流し台の下に水漏れが無いかどうかをチェックする必要があります。水漏れは白蟻被害を呼ぶことにもなります。床下が汚れている物件は工事がずさんであることを物語っています。土台は防蟻措置がしてあるかどうかも確認が必要です。
天井裏は1階部分の天井に設置されている天井点検口から覗くことができます。天井裏を覗くと樹種が確認できます。仕様と食い違っている場合は指摘してみる必要があります。樹種の違いは図鑑やインターネットでの検索により事前に調べ、現場で確認することが必要です。
物を買うときには、税が課税されますが、これは住宅を購入する時も例外ではありません。住宅を購入する時にかかるお金は建物と土地代、そして消費税になります。住宅ローンを組む場合には、その住宅ローンの中に税金が含まれています。
建売住宅を購入する場合には、売買契約になりますので、売買契約書を交わします。売買契約書をじっくりと読んだ人は少なく、売買時に不動産会社の担当者が、売買契約書の中身について説明をしてくれるくらいです。
建売住宅の価格はどのように構成されているかですが、土地取得費、宅地造成費、住宅建築費、そして販売経費や販売利益で構成されています。この中で土地取得費とは、土地を購入する費用です。もし、分譲住宅の場合は、大きな面積だった農地の跡地などを複数の区画に土地を分割することになりますので、単独で購入するよりも安くなります。4割引き位で購入することができるため、注文住宅を建てる時のように、少しの面積の土地を買うよりも安くなるのです。
もし、住宅を値引する場合はどこまで可能でしょうか。これは不動産会社の立場に立てばどの範囲まで値引するか分かるはずです。まず、販売当初はほとんど値引は期待出来ません。いくら値引が可能と言っても販売当初はたくさんの内覧者がおり、値引き額が少なくても買ってくれる人がいますので、100万円単位の値引を期待しない方がいいでしょう。
建売住宅の広告には販売価格が明記されています。もちろんその価格を支払うことで購入できるのは当然なのですが、実は掲示されている価格からある程度の値引きを引き出すことも不可能ではありません。新車を購入する時に値引き交渉を経験したことのある方も多いと考えられますが、建売住宅の購入時にも販売業者との交渉次第で値引きが実現するケースが多いのです。
それでは、交渉のポイントとはどこにあるのでしょうか。
建売住宅を購入する時にかかる諸費用の中で、一番大きな費用が仲介手数料になります。仲介手数料は、不動産会社に払うお金になります。不動産会社の役割は、買主に対して物件等の情報提供することです。これにより、買主は物件を選ぶことができます。また、様々な手続きを買主に代わってしてくれますので、それに対する費用になります。
諸費用の中で1番注意が必要なものは不動産会社に支払う仲介手数料になります。なぜなら、住宅の価格に応じて、支払う費用が大きく異なるからです。例えば登記の場合であれば、おおよそどの住宅であっても25万円から35万円の間になりますが、仲介手数料の場合は200万円の場合もあれば400万円の場合もあるのです。
戸建てとマンション、費用面での違いは、まず購入時にかかる諸費用に違いがあります。
では、資産価値の観点から見るとどちらがお得なのかというと、それは戸建てと言えるでしょう。
まずはそもそも建売住宅とは何かという疑問についてですが、これは簡単に言ってしまえば既製品の戸建住宅のことです。
では逆にデメリットは何かと言うと、これは完成しているがために家主の自由度が低いこと、また購入前に間取り変更がしたくとも法律の関係上不可能であるケースが大半を占めることが挙げられます。
注文住宅には、さまざまな種類がありますが、いずれの場合も、実際に設計して見ないとどれくらいの金額になるのか分かりません。ですが、工務店やハウスメーカーによっては、どれくらいの金額になるかの相場が明示されていることがあります。例えば、坪50万円とか坪60万円という感じで表示されているのです。それを見ると、おおよそどれくらいの金額で建物を建てることが出来るかが分かります。
このように、建売住宅と注文住宅では価格の違いが出るのが一般的ですが、セミオーダーの住宅であれば、建売住宅との違いはかなり縮まります。建売住宅と同じような価格で家を建てることが出来るのです。
建売住宅の魅力は何といっても価格が安い物件が多いことです。土地付きで購入することができ、土地と建物が気に入った場合のみ購入を決めればよく、安心感があります。注文住宅では間取りを図面だけで決めなければなりませんが、実物を見て廻りながら間取りの検討ができる点は魅力です。
建売住宅を購入する場合の注意点は、立地条件です。価格の安い物件は市街地から離れた郊外の物件であることが多く、生活に不便をきたすことがあります。交通手段がバスのみの場合は、将来の発展が見込まれない地域となるとも予想されます。