こだわりの住宅、エクステリアもこだわりませんか?

戸建てを契約する時、つい家の中の機能ばかりが気になって外構にかける費用がなくなってしまった、などといった体験談をよく聞きます。ですがお客様も招く時、自分が出先から帰ってきた時、まず目に飛び込んでくるのはエクステリアなのです。エクステリアにもしっかりこだわった、理想の戸建て作りを目指してみませんか。

デザインも様々!エクステリアの種類について

戸建てのエクステリアを考える時、全体的なイメージを基に、それぞれの場所をどんな風にイメージするのかを具体的に考えていく必要があります。
まずは家の顔である門扉です。ここで表札も一緒に考えていきます。そして玄関周り、家を囲むフェンスもエクステリアにあたります。駐車スペースがあれば車庫周り、家の外壁にアクセントを付けたりする事もできます。それから庭やテラス、ベランダがあります。
窓はそれぞれ上に小さ目の屋根を取り付けると水垢を防げるため清潔感を保てるなど、外側など外構を細部にまでこだわる事で、全体的にお洒落で綺麗な家が出来上がります。

気になるエクステリアの工事方法は?

戸建のエクステリアの工事方法には手順がありますが、建物が出来上がってから最後に取り掛かります。まず基礎となる枠を作り、コンクリートで埋めていきます。凹凸ができたりしないよう平らな地面を作るため、左官工の方が、コテで仕上げます。
それからブロックの積む場所を確認後、積んでいきます。土台が出来上がったら、次は門扉やフェンスなどの取り付け作業です。そして周りにレンガを置いたタイルを敷いたりといった作業を進めていきます。壁を下塗りし、その間に配線などを埋めたり、排水部分など劣化しやすい場所の補強も行います。

建物の見栄えを良くするエクステリアの工夫

戸建のエクステリアにこだわると、建物全体の見栄えをよく見せる事ができます。
これは単に全て色や素材を同じようにするというわけではなく、例えば家の建物が薄い色合いであれば、濃い色のフェンスを取り付ける事で締まって見せる事ができます。
ところどころに草木を植える花壇を作っておくと、自然に囲まれた戸建らしい雰囲気が増します。
地面も全てコンクリートだけだと味気ないので、タイルを埋めたり綺麗な色の砂利を敷いても感じが変わります。
外壁に何かアクセントを付けたり、飾り用のレンガのデザインなどにこだわってもぐっとお洒落度が引き立ちます。

まとめ

いかがでしたか?戸建のエクステリアを少し工夫するだけで家全体の雰囲気は全然違って見えます。ただ予算をかければいいというわけではなく、外構とはいえ必要な部分は惜しまないというスタンスでアイデアを考えていくと、きっと出来上がりの満足度が高くなることでしょう。

庭と併せてウッドデッキを作りたい!知っておきたいメリットとデメリット

一戸建てを手に入れたら、庭と併せてウッドデッキの設置も検討してみたいものです。ウッドデッキは庭とリビングをゆるやかにつなぐ役割を果たし、庭をもう一つのリビングとして自然を生活に取り入れることができます。ウッドデッキに座りながら、庭を眺めてすごすナチュラルライフはとてもおすすめです。

ウッドデッキとは?

ウッドデッキとは、おもに木材を使用して屋外に設置される床のことで、リビングの延長ともいえます。テラスのように石やタイルではなく、温かみのある木を使うので、家の中からそのままスリッパなどで出ることができ、様々なことに活用できます。建物の窓から同じ高さで作られることが多く、広くつながった感じが解放感を与えてくれます。

使う木材は様々ですが、風雪に強い杉の赤身部分やヒノキなどを使う場合が多くあります。また、メンテナンスをする必要があまりないということで、木材に似せた樹脂木材を利用する場合もあります。

ウッドデッキのメリットは?

ウッドデッキのメリットはなんといっても、その温かみのあるナチュラル感です。木の感触は足触りもよく、自然を感じるのにとてもいい空間となります。通常リビングにつなげて窓の外に作られるので、奥行きが出てリビングが広く感じられます。外へ出るのに靴を履く必要がなく、気軽に外の空気を感じることができます。

子供の遊び場としても最適で、日当たりのいいデッキでは、子供が遊んだり宿題をしたりと、開放的に過ごせます。集まってバーベキューなどを楽しむのにもいいでしょう。人が集まりやすく、見た目もとてもおしゃれです。

ウッドデッキのデメリットは?

ウッドデッキのデメリットは、やはりメンテナンスの必要があるということです。いくら強い木材でも、1年中雨風や紫外線にさらされているので、劣化は免れません。少しでも長持ちさせるためにはこまめなメンテナンスが必要です。特にペンキの塗装は必須です。1年に1度くらいのペースで塗料を塗布しておくと、劣化が少なく、長く楽しむことができます。できれば床を外せるような構造にしておき、裏にも塗料を塗るのを忘れないようにしなければなりません。

メンテナンスフリーの樹脂ウッドデッキもありますが、やはり自然の風合いや感触は損なわれてしまいます。また木材は湿気を嫌うので、できればデッキの下はコンクリートをお勧めします。

まとめ

いかがでしたか?自然素材を使うため、メリットもデメリットもありますが、メンテナンスをしながら経年変化も楽しめるおすすめのスペースです。戸建てに住むのなら、また戸建てを考えるのなら、ぜひこのウッドデッキの設置を検討してみてはいかがでしょうか。

実はよく知られてない!ベランダ・バルコニー・テラス、どう違うの?

住宅設備の中にはどのようなものかはわかるけれど、似たような設備のはっきりとした違いについて説明を求められるとただしく答えることができないようなものがあります。
設備を実際に目で確認するまでどのようなものかあいまいなイメージしか持てないものとしてよくあげられるベランダ、バルコニー、テラスの違いについて説明しています。

ベランダの特徴は?

戸建てやマンションなど、建物の形態を問わず2階以上の壁面に取り入れられているのがベランダです。マンションなどの集合住宅などでは同じ階のフロアに配置されており、隣家との仕切りに薄いパーティションが備えられているものなどもベランダに含まれます。
人が通るために必要な幅で、行き違うには少し狭い程度の広さが一般的です。集合住宅ではそれより狭小の場合もあります。
用途としては洗濯物や布団を干すために使う場合が多いでしょう。戸建ての場合はどのように使用しても良いですが、集合住宅では植物の栽培や物干しに使用することを禁止している物件もあるようです。

バルコニーの特徴は?

バルコニーはベランダよりもさらに広いスペースのものをさすと考えて良いでしょう。
ベンチやテーブルを置いて寛ぐことに使用するなど、複数で利用することができるものが含まれます。
階下の屋根部分を使ったものはルーフバルコニーと呼びます。
用途はベランダ以上と考えられ、戸建の場合はプランター栽培だけでなく、菜園と呼べるような広い空間に利用することもあります。
複数人での利用が可能なスペースなので、バーベキューなどに使う場合もありますが、マンションなど集合住宅では周囲に配慮が必要となるため避けるべきでしょう。

テラスの特徴は?

ベランダとバルコニーは2階以上のフロアに配置するものですが、テラスは1階の掃出し窓に繋げて配置されるものです。1階の室内から外に出られるスペースで、ウッドデッキもテラスの一種に含まれます。
用途は上階のベランダやバルコニーと同様ですが、テラスはほとんどの場合、戸建の住宅に取り入れられているものと考えられます。
集合住宅では稀ですが、1階部分であれば配置することは可能です。
テラスはひと部屋程度の広さを有しているものが多く、バルコニーと同様に広々したスペースでバーベキューや子どもの遊び場として利用することができます。

まとめ

聞き慣れている住宅用語であるベランダ、バルコニー、そしてテラスについて解説しました。
広さの違いという点ではテラス以外のふたつについての基準があいまいであるため、同じような広さであっても表現が違うケースもあります。その場合は隣家との仕切りの有無で判断しても良いでしょう。

新築にするなら併せて選びたい照明!

お気に入りの間取り、おしゃれな外観、住み良い空間を設計して戸建て注文住宅を新築するなら、照明も重要なファクターです。お部屋をおしゃれに見せたり、より明るく見せたりといった基本的な機能はもちろんのこと、お部屋の種類や空間、雰囲気、スタイル・テイストによっても選び方は変わります。最適なチョイスで素敵なお家づくりを!

照明で変わる!部屋の印象

シャンデリア、シーリングライト、ウォールランプなどさまざまな種類がありますが、お部屋のインテリアにマッチさせることができたら、お部屋自体の装飾効果はグンとアップ。言うなれば、インテリアの魂とも言える存在。そのため、照明器具を選ぶ際、形や価格は当然ですが、最も重要なのは明るさ。単にまぶしい光を提供するだけでなく、肌や目にやさしい、安全な光でなければならないのです。
もちろん、適した照明を用いることで部屋が広く感じたり狭く感じたりします。窓を開けて光を入れるだけでも、お部屋の広さの感覚は容易に変わってしまいます。それほど重要なファクターなのです。

色も豊富!照明の色の種類と特徴は?

照明は、色の種類が豊富であり、その色味によってさまざまな効果があります。主に、昼光色・昼白色・電球色の3種類がポピュラー。昼光色が最も青白く、電球色はオレンジよりに、昼白色はその中間です。
昼光色・昼白色のライトは、勉強したり、作業をしたりするときに集中力を高める効果があります。より高い所から照らすと効果が高く、学校の教室は理にかなっている訳ですね。また衣服をチョイスする時も正しい色味を見せてくれる昼白色が良いでしょう。
一方、電球色は落ち着く・リラックスできる色。温かみがあって、目にやさしい色です。

部屋別におすすめの照明の色を選ぶポイント

昼光色はすがすがしい、さわやかな光を与えてくれるので、モダンなリビング、子供部屋・勉強部屋などが良いでしょう。
昼白色は、いきいきとした自然な色を発します。こちらもリビングや和室などに向きます。昼光色と比べて、お好みや部屋の雰囲気で切り替えてみましょう。キッチン・ダイニングやリラックス空間にしたいリビング、トイレなどに良いでしょう。寝室のライトや間接照明などにも最適です。北欧テイストがお好きな方はリビングや廊下、お部屋にもいかがでしょうか。意外に和室に設置してもムードがあるのでおすすめです。

まとめ

照明ひとつ設置するだけで、光の具合や色味、そして広さまでガラリと変わります。マンションはもちろん、一戸建てだとさらに自由度が増すので、ショールームやインテリアショップに通って、より自分好みな照明になるよう研究するのも楽しいです。ぜひ工夫して素敵なお部屋を演出してみてくださいね。

ローン返済の足しになる?太陽光発電の家に住む

太陽光発電とは、太陽光パネルを設置してそのパネルが電気を作って、その電気を家庭で使用しまた家庭で使わず余った電気は電力会社が買い取りをしてくれる、自然に優しく家計にも優しいシステムです。またパネルで作った電気を全て電力会社に売る全量買い取りの制度もあり、太陽光発電に関する制度は益々充実してきました。

太陽光発電を設置するメリットは?

太陽光発電のメリットは数多くありますが、やはり一番大きなものは地球温暖化防止に貢献できるということです。もし日本全国の戸建て住宅に太陽光発電を設置すればかなりの電気が節約出来、電力会社の電気を使わないので温室効果ガスの発生を抑えてくれます。次のメリットは、電力会社の電気を買わず太陽光パネルで作った電気を使うので家計に優しいということがあります。また余った電気は電力会社が買取してくれ二重の効果があります。また太陽光パネルを設置したことで、家族全員の節約意識も高まります。これらがメリットになります。

太陽光発電を設置するデメリットは?

逆にデメリットと言えば、太陽光パネルを設置するのにコストが掛る点があります。約40坪くらいの日本の平均的戸建て住宅に設置した場合、それぞれメーカーによる単価の差はあるでしょうが150万から200万円程度の負担は必要になります。また外観的に屋根が重い感じとなりスッキリした外観をお望みも方には馴染まないでしょう。更に屋根が重くなり、パネルのない家と比べると地震の際、倒壊、損壊の可能性は高いのかも知れません。また北向きの屋根には設置しても効果が出にくいというデメリットや、雨の日は発電しないというデメリットもあります。

固定価格買取制度とはどんな制度?

このようにメリット、デメリットある太陽光発電ですが、固定価格買い取り制度という制度によって優遇されています。これは再生可能エネルギーのうち、太陽光発電については、平成28年度は家庭で使わず余った余剰電力について33円(地域によっては31円)で電力会社が10年間買い取る、という制度です。また10キロワット以上で太陽光パネルで作った電気を家庭で使うのでなく全て売る全量販売の場合は24円+消費税という単価で、で20年間買取、という制度もありいずれも高単価での買取なので経済的なメリットがあります。

まとめ

このように地球環境保全のため太陽光発電促進の制度は整っています。有効にこのシステムを利用して、地球環境保護に貢献して、また太陽光パネルが作った電気を利用することで地球にも優しく、お財布にも優しいシステムを利用するのも上手な節約法であり、エコ対策です。

住宅の設計で忘れがち!コンセントについて

住宅建設で一番楽しくて、また時間を要し熱がこもるのはプラン・間取りの打ち合わせです。キッチンをどうしようか、押入れが欲しい、リビングはもっと広く、等。しかし忘れがちになり疎かになりがちなのが電気設備図面の打ち合わせ、即ちコンセントの位置、個数や電気スイッチ位置の打ち合わせ確認です。

コンセントが必要になる部屋は?

戸建て住宅の場合、コンセントは各居室それぞれ対角線上に2ヶ所以上設置するのが一般的です。具体的にはリビングに3~4個、ダイニング2~3個、キッチン、和室、主寝室、子供部屋にそれぞれ2~3個とコンセントを取ります。その他ローカ、ホール、洗面所、トイレ、クローゼット、納戸等コンセントを配置します。また外部にエクステリア用に防水タイプのものを取ったり、追加の電気設備のための予備のものを取ったりもします。このように意外と気になりませんが生活を便利で快適に過ごす為いたる所に電源を取らねばなりません。

忘れがち!コンセントの取り付け位置について

そしてそのコンセントはどこでも設置すれば良いというものではありません。先述したように対角線上に配置すればほぼ使えますが、実際に住まわれるお客様の生活様式や家具、電化製品等の持ち物の配置、またそのサイズによってその配置はそれぞれお客様によって大きく違ってきます。よってその打ち合わせが大切になってくるのです。冷蔵庫をキッチンに設置したところ冷蔵庫に隠れ電源が取れないといったケースもあります。また玄関周りを掃除するのに掃除機の電源がない、パソコン専用の電源がないなどといったことも起こりがちです。その為充分な打ち合わせが必要なのです。

知っておきたいコンセントの種類は?

種類は一般的なものとして単相100Vのもの使用しています。しかしヘアドライヤーや電子レンジ、オーブン、炊飯器等を使用するキッチンや水回りについては200Vのものが必要となってきます。大きな負荷のかかるものとテレビやステレオなどのそうでないものとのコンセントを分けることが必要になってくるのです。またエアコンの種類によっては専用の200Vのものが必要となるケースもあるのでこのあたりは充分な確認が必要です。また店舗併用住宅では業務用の専用コンセントが必要となるケースもあります。また最近では配線を省力化するためパソコン専用のものも設置されています。

まとめ

このように戸建て住宅においては、単なるプランや間取りの打ち合わせだけでなくスイッチやコンセントの配置、個数、種類等の打ち合わせが快適で便利で安全な生活をする上で必要となってきます。地味な部分ですが大切な打ち合わせ事項ですので積極的に確認することが大切です。

どのくらいの広さにする?独立した子供部屋を作る必要性

戸建て住宅を建てる時、子供部屋をどのように作るかは頭を悩ませるものです。子供の独立心を養いたい一方で、あまり居心地を良くしすぎて、ずっとそこに引きこもってしまうのも、親としては不本意な物です。何のために家族みんなが幸せに住む家を建てるのか、それを念頭に置いて、バランスよく考える事が大切です。

年齢による?子供部屋を作る必要性について

子供部屋が必要か否かは子供の年齢によって変わります。
一般的に幼少時は親が添い寝をする家庭も多く、子供部屋を作っても昼間のプレイルームになるか、とりあえず物置部屋になるかです。
小学校高学年から中学生になると、プライバシーの確保や勉強のために個室が必要になってきます。
それ以上の年齢になってくると、更に荷物も増え、生活時間も変わってくるので、独立性の高い部屋が必要になる場合もあります。
いずれにしろ子供が成長すれば必要になってくるので、スペースだけは確保しておいた方が、数年後に子供部屋を増築するより経済的です。

子供部屋にはどのくらいの広さがあればよい?

どのぐらいの広さが必要なのかは、それぞれの家庭の子育てに対する考え方にもよります。
勉強も寝るのも大抵の事はこの部屋で行う。という場合は、机に本棚、ベッドと洋服ダンス。これらすべてを納めるためには最低5.5~6帖程度必要になります。ちなみにあまり広くしない方が、子供の整理整頓のくせや創意工夫が育ちます。
勉強はリビングなど他のコーナーで済ませるので寝るだけでよい。という場合は、ベッドと洋服ダンスのスペース程度になるので4~4.5帖程度あれば十分です。但し、受験期などにやはり子供部屋で勉強したい、となった時に、机を設置できるぐらいの余裕は見ておいた方が無難です。

造った部屋を無駄にしない、子供部屋の作り方は?

将来子供が独立したあとに、子供部屋をただの物置部屋にしてしまわないようにするためには、間仕切り壁を撤去できるようにしておく必要があります。そうすることで、将来は趣味室などの多目的室として有効活用ができます。
設計者と相談をし、耐力壁の必要な部分には、間仕切り壁を持ってこないことが大切です。また、敢えて子供部屋を1階に造っておき、子供が独立し親が高齢になった時に、そこを寝室として使用するという方法もあります。家は家族の成長と共に、要求される間取りも変化していきます。その時に応じて少ない予算でリフォームできるようにしておくと便利です。

まとめ

注文戸建て住宅の良いところは、なんでも自分達の自由に決められることです。子供部屋も、広くするも狭くするも、住む人次第です。しかし子供はいずれ家を出ていくものだ、という事を念頭に置いて、リビングなど皆が長時間過ごす部分に、コストを掛ける事が大切です。

将来を見据えて考えたい、間取りのあり方

住宅を建てる場合、間取りは重要な要素です。家庭ごとの生活の違い、家族構成や年齢の違いにより戸建て住宅のプランは変化します。子供の成長や老後の生活など、将来を見据えて考える必要があります。住宅雑誌や住宅をテーマにしたテレビ番組はさほど参考になりません。自分の家族の生活とかけ離れたプランは、役に立たないからです。

家族の年齢や構成によって変化する間取りへの需要

戸建て住宅の間取りは、家族の構成や年齢によって変化します。プランニングをする上で大切なのは、家族の特性と時間軸です。家族の生活実態に合ったプランとする必要があり、将来を見据えたプランを考える必要があります。

家族の特性を知るには、今まで暮らしてきた暮らし方を見つめなおすことが必要です。他の家族や住宅は参考にならず、むしろ、家族が今まで住んできた住宅やその使い方が参考になります。将来を見据えたプランづくりでは、自由度を持たせることも大切です。将来を正確に予測することはできず、無駄な部屋や空間をつくっておく事で、将来の変化に対応するのも一つの方法です。

子供の成長を考慮した間取りの考え方

戸建てでは、子供部屋の占める割合が大きくなりがちです。子供の可能性にかける家族の思いが伝わってきますが、子供にとっては必ずしも必要な空間となっていない場合が多くあります。子供が家の中で過ごす時間は圧倒的に居間での時間が多く、個室に戻るのは寝るときだけの場合がほとんどです。

戸建てでは、子供部屋のスペースは最小限に留め、常に過ごす居間に面積を割くほうが合理的です。居間には一家の主人のスペースや、主婦が家事をするスペースも組み込み、子供も含めた家族が長くいっしょの時間を過ごせる住宅にしたいものです。

老後を考慮した間取りの考え方

人間は誰しも年をとります。戸建ての間取りを考える場合は、老後を考慮しなければなりません。政府は老人の介護を施設ではなく、在宅で行う方向に舵を切っています。自宅で老後を過ごす時間は思ったよりも長くなるかも知れず、そのための準備が必要です。

老後支障なく生活するための間取りのポイントは、1階部分に独立した老人室に転用できる洋間を設けることです。近くにトイレがあり、ミニキッチンが設置してあれば、そこだけで生活が可能です。老人になると階段の昇降が難しくなり、1階が生活空間の中心となります。玄関、トイレ、廊下、浴室に手すりを設置することは、始めから行っておくべきことです。

まとめ

将来を見据えた間取りの手法がお判りいただけたでしょうか。間取りは部屋を仕切りすぎると将来の変化に対応できなくなるため、フレキシブルにしておくことが重要です。子供の部屋には面積を割かず、老人室は1階部分に独立して設け、それ以外の部分は極力フレキシブルにつくることが大切です。

注文住宅の基礎知識:枠組壁工法とは?

住宅を建築する際まず検討するのは、数ある建築工法の中でどれが一番良いのか、ということです。木造在来工法や、プレハブ工法また鉄筋や鉄骨の家、また枠組壁工法等々、大切なのはどれが良くてどれが悪いというのでなく、自分の思っている住宅、建設地や予算にどの工法が一番適しているかということです。

枠組壁工法とは?特徴は?

まず枠組壁工法ですが、昔から馴染みのある在来軸組工法が柱や梁、土台を主たる構造材として組み立てて建築する線構造の家に対して、この工法は2インチ×4インチの材料で枠を作りその枠に面材を接合し、この面材によって床や壁を組み建てて六面体を作っていく面構造の家になります。丁度お酒を飲む時に使う一升桝のようなイメージとなります。また2インチ×4インチの材を使用することからツーバイフォー工法ともいわれます。この工法は主としてアメリカやカナダ、オーストラリアでよく利用され、その後日本にもたらされました。

枠組壁工法のメリット

ではそのメリットはどうでしょうか。まず一升桝のような作りですので横や縦、また上下からの力に強い、即ち地震に強い家というメリットがあります。在来工法では力を点で受けるのに対して枠組壁工法では面で力を受けるため力が分散されて地震等の余分な力を受けにくいのです。また壁工法ですので間仕切り壁があり、火災時にはその壁が防火壁の役割を果たし火災に強い家ということも出来ます。実際の施工も在来工法のように複雑な継ぎ手や加工が比較的少なく大工さんや職人の腕によって品質が左右されないというメリットもあります。

枠組壁工法のデメリット

逆にデメリットとして、壁工法であるが故に構造上どうしても必要な壁が出来てしまい、不要な壁と思っても取らざるを得ず、設計上の自由度が在来工法に比べて劣るというデメリットはあります。従って自分の個性を重視して凝った外観の戸建て住宅や、オリジナリティ溢れる戸建て住宅を望む方には100パーセントの希望が叶わないこともあります。また同様に壁工法で壁が必要であるがため将来のリフォームや増改築が難しいというデメリットもあります。また面構造の為適度な空気の流れが起きず、湿気が貯まりやすく腐食し易いデメリットもあります。

まとめ

以上枠組壁工法の大きなメリット・デメリットですが、在来工法には在来工法の壁工法には壁工法の特徴があります。自分の家づくりのこだわりは何か、どんな家を望んでいるのかを自分なりによく把握してその希望、要望にベストな工法を選択することが大切です。

注文住宅の基礎知識:木造軸組構法とは?

木造軸組構法は日本人に最も慣れ親しい工法で、日本で最も多く建築されている建築工法です。古くは東大寺や奈良の五重塔に代表される神社、仏閣等その殆んどが木造軸組構法です。このように古くからまた広く採用されている木造軸組構法はどのような工法で、どんなメリットがあり、またデメリットがあるのでしょうか。

木造軸組構法とは?特徴は?

木造軸組構法は、柱や梁、土台、桁といった構造材に檜や杉、栂や松、また最近では集成材等の木を使って建築する構法です。土台を組んで、柱を立てて、桁を組み屋根を拭く、そして壁をつくり、床を張り、内部の間仕切りをし造作をして仕上げていく、という構法です。日本の戸建て住宅の半分以上はこの構法で我々日本人にとって最も身近な構法と言えます。また、最も人気のある構法と言われています。以前は昔ながらの大工さんや職人さんによって建築されていましたが、最近では大工さんの他大手ハウスメーカーや地域工務店によって供給されています。

木造軸組構法のメリット

ではその木造軸組構法のメリットはどのようなものがあるのでしょうか?まず第一に柱と梁を組んでいく構法であるが故、プラン・間取りの自由度が非常に高いというメリットがあります。よって注文戸建て住宅で個性を出したい家つくりには適した構法です。次に木は生きて呼吸をしています、湿度の高い時には水分を吸収し、低い時には水分を放出してくれる、湿度の調整作用があります。その為結露の発生を抑え、カビやダニの発生を抑えてくれます。また鉄やコンクリートに比べコストが安価で、我々の身近な素材である分、精神的安定を与えてもくれます。

木造軸組構法のデメリット

逆にデメリットはどうでしょうか?まず火災に弱いと言われています。木は火災時表面が炭化するだけで芯の中までは燃えません、しかし壁や床はどうしても燃えやすく一般に火災には弱いと言われています。また施工するのが大工さんや職人さんで、その腕の良し悪しによって品質が左右され品質が一定しないというデメリットがあります。また水に弱く湿気が多いと腐りやすく、シロアリの発生原因にもなります。また鉄骨やコンクリートの家に比べ基礎形状が簡易なため地震に弱いともいわれています。基本的耐久性もコンクリートや鉄骨の家に比べると劣ります。

まとめ

このように木造軸組構法にはメリットもありますし、デメリットもあります。一生に一度の、また一生で最も高価な買い物である戸建て住宅の建築に際し、何が自分にとって必要で何が必要でないか、木造住宅の特徴だけでなく他の工法の特徴もよく理解し、自分に最も相応しい構法を選択することが大切です。