売れ残っている建売住宅の購入 メリットとデメリットは?

売れ残っている建売住宅は何故か不安になります。見かけはこんなに素敵な住宅なのに何故、と疑問が疑問を呼び本来何もない普通の住宅がなにかいわく付き住宅のように感じられてしまいます。しかし特別に売れ残っているのは事実ですから、何かしら原因はあるはずです。その原因を自分なりに理解することは大切なことです。

売れ残りの建売住宅を購入するメリット

建売住宅は建築して販売する業者にとって売却が遅れれば遅れる程損失が大きくなります。なぜなら、お客様の注文があって初めて建築をスタートする戸建て住宅と違って、建売住宅は既に建築材料は購入して代金は既に支払い、また大工さん職人さんへの工賃も既に払っている、しかしそれに見合った代金は回収されてない。この状況が販売して代金の回収が終わるまで続くからです。即ち建設業者はこの建売代金分の金利をずっと売れるまで支払わなければならないのです。したがって売れ残った建売住宅は、業者も必死になって売ろうとするため一般の物件より値引き割合は大きくなります。そこが最大のメリットです。

売れ残りの建売住宅を購入するデメリット

また売れ残り物件のデメリットはというと、売れ残り期間の大小にもよりますが、売れ残った期間分は新築ではなくなってしまった訳で当然評価額は下がり資産価値は下がっています。また売れ残った期間は長くオープンハウスやモデルハウスとして使用しますので、傷みやキズも多くなっています。またその間多くの来場者が来た訳で、プライバシーの確保という点でも心配です。そして窓やドアを締め切った状態で管理しますので、換気が行われず、湿気が貯まりやすくカビやダニの発生や断熱材の腐食が心配されます。その他、キッチンやユニットバスの型が古くなってしまう等のデメリットがあります。

新築住宅を購入する時に注意したいこと

従って購入時には、いつ完成したのかを確認することはとても大切なことです。半年以内の期間であれば許容できるでしょうが、1年、2年前に建てたものであるならば売れなかった原因があるはずですので、それをはっきりと業者に確認することが大切です。業者も口を濁してはっきり言わないでしょうから、自分なりに考えて納得する理由を業者から聞き出しましょう。自殺や火災で死者が出た地域で売れ残っている、というのであれば告知しなければなりませんが、それに近いものであった場合、やはり精神的にイヤでしょうから、納得できる売れ残りの原因を確認するのが重要です。

まとめ

売れ残った建売住宅は、ある意味戸建て住宅の建築より慎重になります。しかしその売れ残りの原因が自分なりに納得できれば、経済的に非常に大きなメリットがでます。したがって、購入前にその売れ残り理由をはっきりさせて、その原因を噛み砕いて理解して購入することが大切です。