耐震や免震という言葉はよく聞きますが、具体的にどういったものであるのかを知っておくことで地震などの災害に対する知識も身につくと考えられます。また、正しい知識があることで家を購入するときや建て替えるときの参考にもなると思いますので、耐震構造のメリットとデメリットを比較していきます。
「耐震」とは?その特徴は?
耐震というのは地震に耐える構造のことを意味します。建物の構造を頑丈にして自身の力に踏ん張って耐えることで、普通の自信では大きな損傷はなく、大地震では倒壊しない程度の損傷が発生することです。現在の新築住宅ではほとんどが耐震住宅となりますが、地震の揺れや衝撃が直接建物に伝わるため、建物自体に負担がかかってしまいやすくなります。
余震などで繰り返し起きる地震では、耐震や災害に耐え切れずに建物の損傷を防止できない側面も持っています。そのため、現在の建築では、耐震工法と地盤の揺れを建物に伝えないようにする免震工法を組み合わせて建てられる場合もあります。
耐震のメリット
耐震のメリットは、構造体そのもので耐え抜くことです。台風などの強風ではほとんど揺れないことと、現在の建築基準法では追加費用も掛からずにほぼすべての住宅が耐震基準となっていることです。建物の柱や梁、壁面を強固にすることで、家全体の強度があがり、台風などの自然災害であれば大抵は耐えることができます。
また、震度6や7レベルの自信が起きても建物の構造部分の損壊や倒壊がなく、下敷きになる人が出ないように考えられて作られています。また、耐震ですと免震のような方法と比べてコストが低く抑えられるといった点がメリットとなります。
耐震のデメリット
デメリットは、構造部分の倒壊、損壊がなくても何度も起こる地震に対し、損傷が増えていくことにあります。損傷が増えていくと、破壊や倒壊する可能性も高くなります。また、免震構造の建物と比較すると、家具が転倒しやすく家具を固定したり食器などが飛び出ないように工夫する対策も必要となってきます。
また、地震の揺れが直接建物に伝わるため、揺れが激しい点もあげられます。そして、建物の上部ほど激しい揺れになり、例えば震度7の地震が来ると二階では震度7の1.6倍にエネルギーが増幅されると言われています。1度の大きな地震に耐えられてもあとから何度も来る地震には注意が必要となります。
まとめ
日本は地震や災害の多い国で、それだけに様々な建築方法や災害対策がなされています。しかしどれだけの技術があっても自然がもたらす災害に完全な対策をすることは難しいとも言えます。とはいえ自分の家はどのような構造で作られているのか見直すことで災害に対する認識も見直せると考えられます。
1971年の耐震基準は当時の建築基準法を改正したものです。それまでの耐震基準は、2階建ての木造住宅からマンションやビルにも適用できる耐震基準として定められていましたが、1971年の改正では、従来の基準をグレードアップした物になります。
2000年以降の建築基準法改正では、主に木造一戸建て住宅の耐震性を上げることに主眼が置かれました。まず、木造住宅を建築する時には、必ず地盤調査をしなければならなくなりました。地盤がしっかりしていなければ、どれだけ耐震性が強化された住宅を建築しても、その効果は半減してしまうからです。
建物が倒壊してしまう理由としては、建物の耐震性があります。耐震性が弱ければそれだけ揺れに対する建物の強さが低下し、揺れによって建物が倒壊してしまいます。一方で耐震基準では、あくまでも建物の耐震性が重視されていますが、実際のところ建物がいくら頑丈にできていても地盤が弱ければ倒壊のリスクが高まります。
災害に強い家を建てる際には、建物の耐震性だけでなくその建物が建つべき地盤を強化することが大事です。これは建物(構造)を支えるのが基礎であり、基礎が乗るのが地盤であるためです。
耐震性は現在の建築基準法に適合していることが求められます。しかし長年の間には地震の経験もしたりして建物自身が弱くなっている可能性もあります。
住宅の構造の安定性の目安となるものに住宅性能表示の耐震等級という指標があります。これは建築基準法で決められた通りに施工を行ったものは等級1、建築基準法の1.25倍の強さの場合は等級2、建築基準法の1.5倍の強度を持つ場合には等級3という3種類の耐震等級が定められています。
地震に対する耐震性はまず人命に支障がないように建築基準法でその必要とされる規準が決められています。内容としては平面的に縦横方向に耐震壁がバランスよく配置され、柱は梁、床が一体として地震力に対抗するように固められています。木造の場合はアンカーボルトによる基礎と土台、躯体は筋違や金物、金具で緊結される構造になっています。
免震装置はアイソレーターとダンパーで構成され、アイソレーターは周期の短い揺れを長い周期の揺れに変える役目を持ち、ダンパーは建物の揺れを静止させるエネルギー吸収の役目を持っています。
地震に強い家は形のバランスの良い家です。平屋であれば、出っ張りや引っ込みが無く、2階建てであれば、総2階ではなく、下屋を持った家です。出っ張りや引っ込みのある不成型な家は、地震の時にねじれが起きやすく、耐震性が弱い家です。
地震に強い家は壁の多い家です。壁でできた2×4住宅は地震に強い特性があり、鉄筋コンクリート造でも、柱と梁による構造よりも、壁式構造の耐震性が高いことが知られています。
住宅の地盤調査は、通常、スウェーデン式サウンディング試験によって行われます。この調査はボーリングのような本格的な調査ではなく、簡易的な調査として位置づけられています。
建築会社からの報告されるのは、スウェーデン式サウンディング試験の結果を元にしたN値と、そこから算出される地耐力です。N値と地耐力を根拠に地盤改良が必要かどうかの報告がなされます。
耐震とは建築物が地震に対して耐える性能のことです。従来より日本の建物は、大きな地震を想定してつくられてきました。日本の建物は、諸外国の建物に比べて高い耐震性を持っています。
耐震等級は任意の規定で、自由に等級を選ぶことができます。選ぶ場合のポイントは予算の有無、地震の発生が予想される地域かどうか、地盤の良し悪しなどにより判断されるものです。
建物の耐震基準は建築基準法と関連する規則等に定められています。建築基準法の耐震基準は、大きな地震が起きるたびに改正が行われてきました。現在の基準は大きな地震が起きた場合でも、建物に人命に関わる被害が出ないように作られています。
耐震改修は耐震診断を元に、建物の弱い部分を補強し、必要な耐震化を行う改修です。その方法は建物の現在の耐震性により異なり、さまざまな方法が用いられます。