建売住宅の売主が入れる第三者機関の検査は信用してよい?安心できる住宅のために

建売住宅は買主が工事をチェックすることができません。売主は買主の心配に配慮して、工事中、第三者の検査機関であるホームインスペクションに検査を依頼する場合があります。

ホームインスペクションは独立した検査機関で、住宅瑕疵担保責任保険の検査や、住宅性能表示制度等の検査を行う信頼できる機関です。

「売主が入れる第三者検査」とはどのようなものか

戸建て住宅の売主が工事中の検査で第三者検査機関であるホームインスペクションを入れるのは、建売住宅に限ったことではなく、注文住宅でも行われています。本来、建築物の設計と施工は分離して発注され、設計者が工事監理を行うべきですが、住宅では設計と施工が同じ会社に発注されることが多く、現場の検査が甘くなりがちです。

戸建て住宅の売り手は買主の信頼を得るために、独立した機関であるホームインスペクションに現場の検査を依頼し、買主の信頼を得ようとしています。ホームインスペクションは施工会社からは独立した検査機関で、検査のみを行っているので信頼できる機関と言えます。

売主の入れた住宅検査をした住宅に建築トラブルが絶えない理由

建売住宅で売主が本来の第三者検査機関であるホームインスペクションに検査を依頼した住宅は、厳格な検査が行われるために、住宅の性能に関する建築トラブルはめったに起こりません。ホームインスペクションが検査をすると知った施工者は手抜きをしないからです。

売主が他の機関に検査を依頼しても建築トラブルが絶えない理由は、第三者ではない、売主と利害関係のある機関に検査を依頼することに起因します。第三者とは売主と利害関係が無い機関を言います。本来であれば設計を独立した設計事務所に依頼し、現場の検査も行ってもらうのがトラブルを防ぐ確実な方法です。

買主が注意したい「自称第三者」による住宅検査

注文戸建てや建売住宅の買主が、設計と施工が同じ組織で行われた物件を購入する場合は、第三者検査機関による検査が行われているかのチェックが必要です。その検査機関が第三者であるかどうかは、出資者に住宅の販売会社が入っているかどうかで判別できます。

資本が系列関係にある会社同士では、検査が甘くなってしまうのは当然です。社内検査にも同じことが言えます。また、施工会社に所属するホームインスペクターも第三者とは言えません。あくまでも販売会社や施工会社からは独立した検査機関に所属するホームインスペクターが検査を行ったかどうかが重要です。

まとめ

建売住宅の売主が入れる第三者検査の違いが理解いただけたでしょうか。検査の信頼の決め手は、検査機関が経営的に、建売住宅販売会社や戸建ての施工会社から独立しているかどうかです。独立したホームインスペクションが検査を行っているのであれば、信頼できる物権と考えられます。

建設中の建売住宅は見学はできる?

誰もがマイホームを持ちたいと思いますよね。ですが、どの業者に依頼するのかが一番重要じゃないでしょうか。すでに完成した戸建てを見ても基礎工事はきちんとした手順で行われているのかが気になるものです。
高い買い物をするわけですから、実際に建築中の建売住宅を見学できるとしたら是非足を運びたいものです。

新築一戸建ての建築の流れ

建築中の住宅を見学する上で、どのように工事が進められるのかをあらかじめ理解しておく必要があります。見学に行ったが、「今何をしているのかさっぱり分からない。」では、行く意味がありません。
戸建ての建築の流れですが、地盤調査から入り地盤改良・補強をします。みなさんもご存じのとおり基礎工事は家を建てる上で一番大事な工事と言えます。ですので基礎工事の手順も理解しておくとよいでしょう。
基礎工事の後は土台敷き、柱に小屋組みと進み、そして床の施工、屋根、外壁、断熱工事といった流れで建てられていきます。

建設中の建売住宅の見学について

建設中の建売住宅を見学する場合、まずは売主としっかり事前連絡をする必要があります。
どの工程を見学したいのか、いつ、何時に行くかをしっかり伝える事は大切です。
未完成の工事現場へ行くわけですから危険もございます。ヘルメットの着用や工事の進み具合ではコンクリートが固まっていない場所などもありますから、勝手にうろちょろしては大変危険です。
マナーはしっかり守り、安全に行動してください。そして分からない事や気になる事は遠慮せず聞きましょう。やがてはご自分の家になるのですから、疑問や不安を抱えたままではスッキリしません。

見学の注意点!引き渡しまでは売主のもの

以前は建売住宅と言えば、完成してから売りに出すのが主流でしたが、最近では、未完成の建設中から見学できるようになりました。建設中の物件を見ると言う事は、買う側にとっては基礎工事などきちんと行われているかなどを目視できることによって不安が解消されるメリットがあります。そして売主にとっても、完成前に買手が見つかるという事もメリットになります。そしてもう一つ大切なことは、建売住宅は引き渡しまでは売主のものとなります。ですから、売主側との話し合いや打ち合わせをしっかりと行う事はとても大切と言えます。

まとめ

以上、建設中の建売住宅は見学できるのか?を分かりやすく解説してきましたが、いかがでしたか?
より詳しい工事内容や間取りなどは、ぜひご自分で直接足を運び売主に訪ねてみてはいかかでしょうか。
安心納得のいくマイホームを手に入れるために自分の目で見る良い機会となることでしょう。

注意しよう!建売住宅の標準仕様とオプション工事

建売住宅を購入するならば、標準仕様とオプション工事について知っておくべきです。標準仕様だと思っていたものがオプションの場合もあります。そうすると、費用も余分にかかるため、のちのちの資金計画が大きく狂ってしまいます。

では、戸建て住宅の標準仕様とはどこまででしょうか。また、どのように確認をするべきでしょうか。

建売住宅の標準仕様とは何が含まれる?

建売住宅の標準仕様の範囲が事前にわかれば、戸建てのオプション工事をする必要も無くなります。実は、どこまでが標準でついているかは、ハウスメーカーや工務店によって異なります。坪単価が高いハウスメーカーや工務店の建売住宅の場合は、必要なものは全てオプションでついていますので、わざわざオプション工事をする必要もありません。

ですが、坪単価が安いハウスメーカーや工務店の建売住宅は、網戸や雨戸、シャッターまでがオプション仕様になります。出来るだけオプション工事にすることで、坪単価を安くしているのです。

こんなにある!オプション工事になっている可能性の高い設備

オプション工事になっている可能性が高いものは、網戸です。内覧会で建物に入ってから網戸がないことに気がつく人も少なくないはずです。網戸は、人によっては必要ないということがありますので、あえてオプションにしていることが多いのです。網戸は1枚5,000円程度で購入することができるため、大きな出費になることはありません。

一方、シャッターもオプション工事になっている可能性があります。シャッターを設置する場合、180センチ四方の窓であれば10万円ぐらいかかります。80センチ四方の場合は、6万円ぐらいで設置できますので、大幅に予算が増える可能性があります。

売買契約時に確認したいポイント!図面を確認しよう

事前にオプション仕様か標準仕様かわからない時には、ハウスメーカーや工務店に聞いてもいいですが、売買契約の時にも図面から確認をすることができます。図面で確認する場合は、図面の見方を事前に学んでおくのがいいでしょう。図面を作成する場合と違い、読み取るのはそれほど難しいことではありません。

ですが、中には図面を見てもわからないものもあります。例えば網戸などはわかりにくいでしょう。また、業者によっては記載していないこともあります。もし、図面を見てもわからない場合は、買主自らリストを作って、現物を見ながら確認する方法もあります。

まとめ

いかがでしょうか。建売住宅を購入するときには、付いていて欲しいものが付いていないことがありますので、購入する前に必ずチェックをしておきましょう。チェックをする方法は、図面で確認する方法、現物を見ながら確認する方法、そして業者に聞く方法があります。

一戸建て住まい、向いているのはこんな人!

住宅を購入する時、一戸建てにするのかマンションか、誰しも頭を悩ませる問題ではないでしょうか。はたして資産価値があるかどうか、というのも選択の大きな要因になります。
資産価値というのは売却価値と、貸して家賃収入を得られる収益価値の二つがあります。住むだけでなく、後々の財産になることも念頭に置いて考える事も大切です。

資産価値を求める人は戸建て向き

マンションの場合
マンションは年数が経過するほどに価値が下がっていき、築50年近くになると建て替え問題が迫ってくることなどから、売却しようとしてもほとんど値がつかない事になります。
ただし、利便性の良いところのある場合が多く、築浅の頃なら賃貸や売却も有利です。
戸建ての場合
建物価値が下がっていくことはマンションと同じですが、たとえ建物の価値が0円になったとしても、土地の価値は同じままか、周辺の状況によっては値上がりしている場合もあります。また次世代に引き継いで建て替えして、その土地に住み続ける事も出来ます。孫子の代までそこに住みたい人は、戸建が向いている人です。

毎月のランニングコストについて

マンションの場合
毎月の管理費、修繕積立金、駐車代などがかかります。
管理費は共有部分の清掃やエレベーターなどの保守点検費用などです。修繕積立金は共有部分の大規模修繕を行う時の為の積立金ですが、築後数十年も経つと、エレベーターの交換など修繕の規模がさらに大きくなり、積立金額を値上げせざるを得ない状況になります。
戸建ての場合
管理費と駐車代については自分で清掃や点検を行い、車も敷地内に駐車することにより0円になります。また修繕(メンテナンス)の為のお金も、すべて自分の家の為だけに貯めておくことができます。

一戸建てのメンテナンスについて

外壁など外気に触れる部分は、10年から15年ごとにメンテナンスが必要になります。ただし、外壁材によっては耐久性の高いものにすれば、メンテナンス時期を先延ばしすることもできます。給湯器やその他設備部分については、10年目以降は交換や修理の必要性が出てきます。何もかも自分でやらなくてはいけない部分は、管理会社などにお任せできるマンションと比べ、大変なように見えます。しかし大きな違いは戸建ての場合、メンテナンスするか否か、いつ行うかは建て主次第です。次世代による建て替えが決まっている場合は修繕の時期を延ばす、あるいはしないでおくなど、自分でコントロールできます。

まとめ

いかがでしたか?戸建てでもマンションでも、それに向いている人、いない人、それぞれ求めるものによって変わってきます。長年にわたる資産価値を求める人は、一戸建てに向いており、利便性や短いスパンでの資産価値を求める人は、マンションに向いています。

主婦のあこがれ!こだわりのあるキッチンを作る!おすすめの3タイプ

家の中でこだわりたい部分として、よく取り上げられるのがキッチンです。しかし、一口にキッチンと言っても、各メーカーが様々な種類を販売しています。今回は、設置スタイルを大きく三種類に分けて、それぞれの特徴についてまとめました。自分のライフスタイルと照らし合わせてメリットとデメリットを理解しましょう。

オープンキッチンを設置するメリット・デメリット

最近の戸建て住宅で、よく採用されるのがオープンキッチンです。メリットは、開放感、見通しの良さです。特に小さなお子さんをお持ちの方には、料理しながら子どもの居場所を確認できるので、オススメのスタイルです。また、建物のプランに無駄が少なくなり、その分、ほかの部屋の広さを確保することができます。デメリットは、丸見え、臭いです。物が多いスペースで、家電、食材、調理器具等、ゴチャゴチャしていて、隠したいスペースでもあります。また、排水溝、三角コーナー、臭いの強い食材等、すべてがオープンになってしまいます。

クローズキッチンを設置するメリット・デメリット

少し昔の戸建て住宅に多いスタイルです。メリットは、オープンキッチンとは逆に、物がたくさんあっても隠せます。また、建築基準法では、キッチンを独立させれば、採光計算が不要になります。狭小地で、法的な採光が確保できない場合、キッチンを除くことができれば、その分、リビングやダイニングを広げることができます。デメリットは、閉塞感です。料理に集中したい方にはメリットですが、せっかくの戸建て住宅なのに、賃貸のような印象になります。基本的には、北側に設けられますので、奥まった位置に閉塞的な空間になり、孤独感が強いです。

アイランドキッチンを設置するメリット・デメリット

アイランドキッチンのメリットは、開放感、デザイン性です。開放感は言うまでもありませんが、見通しが良く、家族の居場所を把握することができます。また、スッキリとしたデザインで、インテリアのコーディネートもしやすいです。カウンターのあるタイプであれば、ダイニングとは別にカフェスペースができます。デメリットは、メリットを得るために、広いスペースが必要になるということです。限られた敷地の中で、大きく確保して、プランニングしなければなりません。その分、ほかの部屋やリビング、ダイニングが狭くなってしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、大きく三種類に分けて紹介しましたが、ライフスタイルの多様化に伴い、様々な形状のものが出てきました。生活の中でどれだけ重要視するか、また、キッチンスペースの在り方によって、選択肢は変わってきます。自分に合ったものを選択しましょう。

吹き抜けのある家を造る前に知っておきたいメリット・デメリット

広々とした吹き抜けのある戸建て住宅は、高い人気があります。どの場所にそれを設けるかにもよりますが、メリットやデメリットを事前にしっかりと確認しておくことで、予想外の問題に悩まされることもなくなります。
プランニングの初期の時点で、吹き抜けを設けるかどうかを家族で話し合うことが大切です。

住宅に吹き抜け作るメリットは?

吹き抜けのメリットは、その高級感や開放感です。一般的な戸建て住宅では玄関ホールやリビングに設けることが多く、玄関に設けた場合は住宅の風格を高め、高級感を演出することができます。またリビングに設けた場合には開放感があふれる空間となります。一般の洋室やダイニングキッチンに設置する例もありますし、階段ホールを一部拡大して設けるという例もあります。
また吹き抜け部分は延床面積に含まれないため、同じ延床面積の住宅でも、外観をより大きく見せることも可能です。
一般的には豪華で贅沢なゆとりの空間であるとされ、イメージが良いこともおもなメリットでしょう。

住宅に吹き抜け作るデメリットは?

見た目や雰囲気がたいへん良い吹き抜けですが、設置することによる大きなデメリットがあることも知っておくことが重要です。
最大のデメリットは、空間が縦に大きく広がることによる、冷暖房効率の低下です。同じ8畳の部屋であっても、一般的な天井高の部屋と比較すると単純計算で2倍の空間となりますので、当然その分の空間を冷暖房する余分な光熱費がかかります。
また1階の物音が2階に響きやすく気をつかう必要があることや、吹き抜けをダイニングキッチン付近に設置した場合は、料理をするときの煙や匂いが2階に流れてしまうこともあります。

デメリットを解消する方法は?

生活音や料理の匂い、煙に関するさまざまなデメリットを解消するためには、吹き抜けを設置する空間を、玄関ホールや階段ホールとすることで、プライベート空間と分離するという方法があります。また冷暖房効率を高めるために、天井にサーキュレーターを設置して空気が循環するような構造にすることで解消することが可能です。
またキッチンに関しては、1回ではなく2階に設置することによって問題を根本的に解決することもできます。
光熱費の削減という観点では、住宅性能そのものを高気密高断熱とすることで解消に導くことも可能です。

まとめ

戸建て住宅の吹き抜けは憧れの空間でもあります。もちろんその設置に関しては慎重に検討する必要があります。
実際に生活して不便を感じたり、デメリットばかりに気を取られてしまうようになってはせっかく
の空間も活かしきれません。建設に先立って、ライフスタイルをシミュレーションしましょう。

せっかく家を購入するなら憧れの庭のある暮らしを

戸建てを建てようとする際、庭をつくるかどうかということが問題になります。マンションなどでは自分だけの庭を手に入れることは難しく憧れがあるという人もいると思いますが、その分費用もかかってしまうため迷う人も多いと思います。そのような人のために庭をつくるメリットとデメリットを紹介します。

注文住宅で庭を作るメリットは?

やはり何といっても自宅に庭があれば自由に活動できる場所が増えることになります。敷地内なので子どもを安全に遊ばせることが出来ますし、例えばガーデニングや野菜作りに興味がある人にとっては趣味の幅を広げることの出来る場にすることも出来ます。なかなか忙しくて子どもと一緒にいる時間が取れないという人でも、わざわざ公園やレジャー施設に出かけなくて良いので少しの空き時間に遊んであげることが可能です。また季節の野菜や花を植えることで、その作業そのものを楽しむことも、日本独自の四季を身近に感じる感じることも出来ます。

注文住宅で庭を作るデメリットは?

庭を一度つくってしまうと、綺麗に維持するためにある程度の努力と費用が必要になってきます。雑草などをそのままにしているとすぐに成長して見栄えが悪くなってしまいますし、荒れた庭というのは泥棒に目を付けられやすいなど防犯の面からもおすすめ出来ません。そのため特に、雨が降り陽の当たる夏場などはマメに草抜きをしていないとすぐに雑草が茂ってしまいます。そして自分で作業をする時間が取れないという場合はプロに頼んだり、またプライバシー保護のために柵や塀を設置する場合もあるでしょう。そのような時にはさらなる費用もかかってしまいます。

子供の成長や家族のことを考えて庭に設置したいもの

子どもが健やかに成長するためには、やはりのびのびと遊ぶことの出来る環境が必要です。そのためもし可能であればブランコなどの遊具や、砂遊びをするための砂場など、公園や幼稚園・小学校にあるようなものを設置してあげると喜ばれるでしょう。また子どもが思いきり走り回れるよう、その安全性にも配慮する必要があります。地面に芝を植えることで、転んだ時のケガも地面がコンクリートや土の場合に比べてひどくなりません。またクッション性が高まり成長途中の子どもの膝を守ってくれるというメリットもあるのでぜひ設置すべきアイテムといえます。

まとめ

いかがでしたか?以上のように手入れが大変であったり費用がかかってしまう場合があったりというデメリットはあるものの、庭は戸建てだからこそ作れるものです。庭をつくるかどうか迷われている人は、これらのメリット・デメリットを参考にして一度考えてみてはいかがでしょうか。

建売住宅購入!契約前のチェックポイント

戸建ての中でも建売住宅は注文住宅と違って、買主が建築途中に現場を見ることができません。表面の見える部分は確認できても、見えない部分には不安が残ります。

戸建ての建売住宅は、契約前に仕様や施工品質を確認し、住み始めてから後悔しないようにしたいものです。建売住宅は売買契約書により物件の概要を確認することが大切です。

売買契約書のチェックポイント

建売住宅を購入する場合は売買契約書が取り交わされます。契約に先立ち、販売者から重要事項の説明があるはずなので、その時点で詳細を確認することが大切です。重要事項説明では物件の引渡しや、代金の支払いに関する事項が、宅地建物取引士から説明されます。

それまでに営業担当者などから聞いていた話と、重要事項で説明された話に食い違いがある時は、遠慮なく問いただす姿勢が求められます。間取りや仕様の変更がある場合は、重要事項として説明されているかを確認し、売買契約書にも記載がされていることを確かめる必要があります。

物件の条件・仕様のチェックポイント

建売住宅は注文住宅と違って、工事中の確認ができません。戸建ては表面からは判断できない、見えない部分に重要な要素が存在しています。見えない部分の仕様の確認は設計図書により行われます。設計図書は見えない部分の仕様が記載されています。

設計図書の中でも、仕様や品質の確認ができるのが特記仕様書です。特記仕様書は他の図面と違い、全てが文章で書かれています。図面には表現できない材料の品質や、設備機器のメーカー等も記載されている重要な書面です。契約に当たっては、売買契約書の他に設計図書の添付が求められます。

建物の施工品質について

建売住宅は買主が施工品質を直接確認することはできません。物件が施工時にどの機関から、そのような現場検査を受けたのかを確認する必要があります。住宅瑕疵担保保険の検査や、建築確認の完了検査を受けて合格したことを証明できる書類の提示を求める必要があります。

建売住宅では売主が第三者の検査機関に現場検査を依頼することがあります。第三者の現場検査を受けることで、買主に対して客観的に施工品質を証明することができます。住宅性能表示制度の各種等級や、長期優良住宅の認定を受けていることも、客観的な施工品質の証明になります。

まとめ

建売住宅を購入する場合、契約前にチェックしなければならない事項がお判りいただけたでしょうか。建築の素人が建物を見ただけで品質を判断するのは難しく、第三者による検査を受けているかどうかや、さまざまな品質の認定を取得しているかどうかを確認することが大切です。

広告だけではわからない!良い建売住宅の見分け方

建売住宅の良し悪しは、広告を見ただけではわからない部分があります。戸建ては地盤も大切で、災害に強い住宅かどうかの判断も地盤によってなされます。建築確認年月日からは時間経過を知ることができ、宅建免許番号からは販売業者がいつごろから営業しているかを知ることができます。広告では知ることができない見分け方がポイントです。

建売住宅の広告の確認ポイント!建築確認年月日に注目

戸建て住宅を建築する前には、建築確認申請が必要で、確認が認められた年月日は、建築確認年月日として建築現場や広告等に掲載されます。建売住宅は建築確認年月日から建築がはじめられることが多く、経過時間が短い場合は工事の手抜きが疑われます。

建築確認年月日から戸建てが完成するまでの期間は物件により異なりますが、通常は6ヶ月以内に完成します。建築確認年月日から6ヶ月以上経過した物件は、完成後一定の期間を経過していることになります。その期間が1年以内であれば問題はありませんが、1年以上経過した物件は、新築とは言えないので注意が必要です。

注意!竣工後1年を経過した売れ残りは中古住宅に

竣工後1年を経過した物件は売れ残り物件と判断できます。広告では売れ残りと掲載されることは無く、完了検査済証年月日からの経過時間により自分で判断する必要があります。価格が高いなど、売れ残りの理由が分かる場合は問題は少ないと言えます。

売れ残りの理由がわからない場合は、相当する隠れた理由があるはずで、それを探す必要があります。建築確認申請を経ている物件は最低限の性能はあるものと考えられますが、十分な性能があるかどうかは、他の指標を頼りにする必要があります。住宅性能表示制度の等級や、長期優良住宅の該当物件は客観的な性能が裏付けられています。

宅建免許番号から会社の実績を確認

宅建免許番号が古いほど、すなわち、数が少ないほど古くから営業している業者と言え、信頼できます。逆に、宅建免許番号が新しければ、新規に参入してきた業者と言え、一定の注意が必要です。長く営業してきた業者は消費者から一定の信頼を得てきたと判断でき、信頼の根拠となります。

新たの参入業者の場合は、建売住宅の販売経験が不足しているケースがあります。経験が不足している業者が販売する物件は、さまざまの項目についてチェックが必要で、第三者の調査機関の検査を受けているなどの、客観的な信用の裏づけが必要です。住宅性能表示制度や長期優良住宅の該当物件は、ここでも一つの指標となります。

まとめ

建売物件の見分け方がお判りいただけたでしょうか。建築の素人である一般の消費者が、物件の良し悪しを自分だけで判断するのは不可能です。第三者の介入度合いや、信頼できる物件であることを裏付ける、なんらかの性能証明を受けていることで、素人でも物件の良し悪しの判断が行えるようになります。

戸建てVSマンション、子育てするならどっち?

住まい選びというのは、戸建てとマンションのどちらにするか悩んでしまうものですが、子育てをする人の場合には、それ相応のポイントというのがありますので、把握しておきたいところです。
なお、どちらの住まいでもメリットはありますので、きちんと把握して自分たちに合っていると思う方法を選ぶと良いでしょう。

一戸建てで子育てをするメリット

一戸建てで生活をする場合には、広々とした空間で子育てができるのが魅力です。マンションだと庭の確保がしにくいものですが、一戸建てであれば確保しやすいものです。
また、屋上があると共用施設としてではなく、自分たちだけの専有スペースとして使えるのが一戸建ての良さです。
その他、2階建ての家であれば、空間の使い分けというものが明確にできますから、プライバシーを確保しやすくて良いものです。
マンションのように、階下への音の影響というものを気にしなくて良いのも、一戸建てで子育てをするメリットの1つだと言えるでしょう。

マンションで子育てをするメリット

マンションは、一戸建てと違ってオートロックや防犯カメラ、窓の少ない構造、集合住宅特有の多くの住人や管理人などの身近な監視の目があることから、安全性が高いと言えます。ですから、子育てをする際に安心感があるものです。
マンションに住む際には、管理規約を守って生活していく必要がありますが、親が見本となることで、良い教育ができることもあるでしょう。
また、一戸建てよりも周りの住人との距離が近い分、マナーも身につきやすいという考え方もあります。
共用施設が充実している物件であれば、家の中以外でも家族間のコミュニケーションがとりやすくて良いものです。

子育てに最適な住まい選びのコツ

子育てをしていく際には、住まいごとのメリットとデメリットをよく把握しておくことが大切と言えます。
例えば、集合住宅は音が響きやすいため、子育てをするには一戸建てが向いていると思われがちですが、だからといって一戸建てで騒いでいいことにはなりません。マンションで人に迷惑をかけないことを教えながら生活していくことも良い選択の仕方です。
また、周辺環境に目を向けることも大切です。交通量を確認しておいたり、車が通った時の危険度、悪影響を及ぼすと思われる施設、あると便利な施設の有無など、周りの環境がどのような内容かをチェックしておくと選びやすくなるものです。

まとめ

結局のところ、一戸建てもマンションもそれぞれ良さがあるものです。自分たちの性格や働き方との相性もあるでしょうから、生活スタイルをよく考えて、それに適した住まいを選ぶことが大切です。
そして、立地によって利便性や安全性などは異なりますから、生活のイメージをしてよく考えて決めましょう。