建売住宅購入!契約前のチェックポイント

戸建ての中でも建売住宅は注文住宅と違って、買主が建築途中に現場を見ることができません。表面の見える部分は確認できても、見えない部分には不安が残ります。

戸建ての建売住宅は、契約前に仕様や施工品質を確認し、住み始めてから後悔しないようにしたいものです。建売住宅は売買契約書により物件の概要を確認することが大切です。

売買契約書のチェックポイント

建売住宅を購入する場合は売買契約書が取り交わされます。契約に先立ち、販売者から重要事項の説明があるはずなので、その時点で詳細を確認することが大切です。重要事項説明では物件の引渡しや、代金の支払いに関する事項が、宅地建物取引士から説明されます。

それまでに営業担当者などから聞いていた話と、重要事項で説明された話に食い違いがある時は、遠慮なく問いただす姿勢が求められます。間取りや仕様の変更がある場合は、重要事項として説明されているかを確認し、売買契約書にも記載がされていることを確かめる必要があります。

物件の条件・仕様のチェックポイント

建売住宅は注文住宅と違って、工事中の確認ができません。戸建ては表面からは判断できない、見えない部分に重要な要素が存在しています。見えない部分の仕様の確認は設計図書により行われます。設計図書は見えない部分の仕様が記載されています。

設計図書の中でも、仕様や品質の確認ができるのが特記仕様書です。特記仕様書は他の図面と違い、全てが文章で書かれています。図面には表現できない材料の品質や、設備機器のメーカー等も記載されている重要な書面です。契約に当たっては、売買契約書の他に設計図書の添付が求められます。

建物の施工品質について

建売住宅は買主が施工品質を直接確認することはできません。物件が施工時にどの機関から、そのような現場検査を受けたのかを確認する必要があります。住宅瑕疵担保保険の検査や、建築確認の完了検査を受けて合格したことを証明できる書類の提示を求める必要があります。

建売住宅では売主が第三者の検査機関に現場検査を依頼することがあります。第三者の現場検査を受けることで、買主に対して客観的に施工品質を証明することができます。住宅性能表示制度の各種等級や、長期優良住宅の認定を受けていることも、客観的な施工品質の証明になります。

まとめ

建売住宅を購入する場合、契約前にチェックしなければならない事項がお判りいただけたでしょうか。建築の素人が建物を見ただけで品質を判断するのは難しく、第三者による検査を受けているかどうかや、さまざまな品質の認定を取得しているかどうかを確認することが大切です。