広告だけではわからない!良い建売住宅の見分け方

建売住宅の良し悪しは、広告を見ただけではわからない部分があります。戸建ては地盤も大切で、災害に強い住宅かどうかの判断も地盤によってなされます。建築確認年月日からは時間経過を知ることができ、宅建免許番号からは販売業者がいつごろから営業しているかを知ることができます。広告では知ることができない見分け方がポイントです。

建売住宅の広告の確認ポイント!建築確認年月日に注目

戸建て住宅を建築する前には、建築確認申請が必要で、確認が認められた年月日は、建築確認年月日として建築現場や広告等に掲載されます。建売住宅は建築確認年月日から建築がはじめられることが多く、経過時間が短い場合は工事の手抜きが疑われます。

建築確認年月日から戸建てが完成するまでの期間は物件により異なりますが、通常は6ヶ月以内に完成します。建築確認年月日から6ヶ月以上経過した物件は、完成後一定の期間を経過していることになります。その期間が1年以内であれば問題はありませんが、1年以上経過した物件は、新築とは言えないので注意が必要です。

注意!竣工後1年を経過した売れ残りは中古住宅に

竣工後1年を経過した物件は売れ残り物件と判断できます。広告では売れ残りと掲載されることは無く、完了検査済証年月日からの経過時間により自分で判断する必要があります。価格が高いなど、売れ残りの理由が分かる場合は問題は少ないと言えます。

売れ残りの理由がわからない場合は、相当する隠れた理由があるはずで、それを探す必要があります。建築確認申請を経ている物件は最低限の性能はあるものと考えられますが、十分な性能があるかどうかは、他の指標を頼りにする必要があります。住宅性能表示制度の等級や、長期優良住宅の該当物件は客観的な性能が裏付けられています。

宅建免許番号から会社の実績を確認

宅建免許番号が古いほど、すなわち、数が少ないほど古くから営業している業者と言え、信頼できます。逆に、宅建免許番号が新しければ、新規に参入してきた業者と言え、一定の注意が必要です。長く営業してきた業者は消費者から一定の信頼を得てきたと判断でき、信頼の根拠となります。

新たの参入業者の場合は、建売住宅の販売経験が不足しているケースがあります。経験が不足している業者が販売する物件は、さまざまの項目についてチェックが必要で、第三者の調査機関の検査を受けているなどの、客観的な信用の裏づけが必要です。住宅性能表示制度や長期優良住宅の該当物件は、ここでも一つの指標となります。

まとめ

建売物件の見分け方がお判りいただけたでしょうか。建築の素人である一般の消費者が、物件の良し悪しを自分だけで判断するのは不可能です。第三者の介入度合いや、信頼できる物件であることを裏付ける、なんらかの性能証明を受けていることで、素人でも物件の良し悪しの判断が行えるようになります。