住宅の設計で忘れがち!コンセントについて

住宅建設で一番楽しくて、また時間を要し熱がこもるのはプラン・間取りの打ち合わせです。キッチンをどうしようか、押入れが欲しい、リビングはもっと広く、等。しかし忘れがちになり疎かになりがちなのが電気設備図面の打ち合わせ、即ちコンセントの位置、個数や電気スイッチ位置の打ち合わせ確認です。

コンセントが必要になる部屋は?

戸建て住宅の場合、コンセントは各居室それぞれ対角線上に2ヶ所以上設置するのが一般的です。具体的にはリビングに3~4個、ダイニング2~3個、キッチン、和室、主寝室、子供部屋にそれぞれ2~3個とコンセントを取ります。その他ローカ、ホール、洗面所、トイレ、クローゼット、納戸等コンセントを配置します。また外部にエクステリア用に防水タイプのものを取ったり、追加の電気設備のための予備のものを取ったりもします。このように意外と気になりませんが生活を便利で快適に過ごす為いたる所に電源を取らねばなりません。

忘れがち!コンセントの取り付け位置について

そしてそのコンセントはどこでも設置すれば良いというものではありません。先述したように対角線上に配置すればほぼ使えますが、実際に住まわれるお客様の生活様式や家具、電化製品等の持ち物の配置、またそのサイズによってその配置はそれぞれお客様によって大きく違ってきます。よってその打ち合わせが大切になってくるのです。冷蔵庫をキッチンに設置したところ冷蔵庫に隠れ電源が取れないといったケースもあります。また玄関周りを掃除するのに掃除機の電源がない、パソコン専用の電源がないなどといったことも起こりがちです。その為充分な打ち合わせが必要なのです。

知っておきたいコンセントの種類は?

種類は一般的なものとして単相100Vのもの使用しています。しかしヘアドライヤーや電子レンジ、オーブン、炊飯器等を使用するキッチンや水回りについては200Vのものが必要となってきます。大きな負荷のかかるものとテレビやステレオなどのそうでないものとのコンセントを分けることが必要になってくるのです。またエアコンの種類によっては専用の200Vのものが必要となるケースもあるのでこのあたりは充分な確認が必要です。また店舗併用住宅では業務用の専用コンセントが必要となるケースもあります。また最近では配線を省力化するためパソコン専用のものも設置されています。

まとめ

このように戸建て住宅においては、単なるプランや間取りの打ち合わせだけでなくスイッチやコンセントの配置、個数、種類等の打ち合わせが快適で便利で安全な生活をする上で必要となってきます。地味な部分ですが大切な打ち合わせ事項ですので積極的に確認することが大切です。