ハウスメーカーでの住宅購入、気になる保障やアフターフォローについて

住宅は、多くの人にとって一生の買い物の中で一番高い買い物になるでしょう。高い買い物であれば、住宅にアフターフォローや保障があることが重要になります。では、ハウスメーカーから購入した住宅には、どのようなアフターフォローや保障があるでしょうか。その特徴や、金額について説明していきます。

ハウスメーカーのアフターフォローと保障の特徴

住宅を建築する場合には、通常ハウスメーカーで建築するか、工務店で建築するか、あるいは設計事務所で建築するかのいずれかになります。このうち、ハウスメーカーで建築をする場合には、ほとんどのメーカーに購入後のアフターフォローが付いています。

アフターフォローの保障は、その期間が工務店や設計事務所よりも期間が長いのが特徴です。その理由は、一般的なハウスメーカーは全国規模になりますので、工務店や設計事務所に比べると資本が大きく、その分だけ長期間保障をすることができるからです。初期の頃は、無料でメンテナンスをしてくれる所も多いです。

確認しておきたい会社の体制について

ハウスメーカーにはそれぞれ体制がありますが、どんな体制かによってアフターフォローの質が変わって来ることがあります。通常、いくつかの下請を持っています。ハウスメーカーの社員が大工道具や重機を持ってきて住宅を建てて、購入後には社員が汗を流しながらメンテナンスをするわけではありません。下請業者とつながりがあり、そこに仕事を任せているのです。

そのような体制の中で、質のいい下請業者を持っている会社はしっかりとしたアフターフォローができますが、そうでない場合には問題です。事前に口コミなどで確認をしておくべきです。

知っておきたいアフターフォローにかかる実際の金額

アフターフォローにかかる費用は、ハウスメーカーによって異なります。最初の期間どれくらい無料にしてあるかによって費用が異なるのです。平均的には、最初の3年間は完全無料のところが多いです。例えば、コンセントが少ないので、不便だから増設して欲しいという場合も、数に限りはありますが、無料で増設してくれる所もあります。また、外壁にヒビが入っているという場合も、無料で行ってくれます。

ただ、その後は、無料点検はしてくれますが、劣化している部分に関しては、費用がかかります。外壁や屋根塗装の場合は80万円前後、スレートなどの細かい修理は3万円から5万円ぐらいになります。

まとめ

いかがでしたか。このように、ハウスメーカーで住宅を購入後もアフターフォローをしてくれます。最初の3年から5年ぐらいは、無料でしてくれるところが多くなっています。メーカーを選ぶ際には、しっかりとしたフォローがある会社を選ぶ必要があるでしょう。

住宅購入はハウスメーカーと工務店、どちらを選ぶ?アフターフォローは?

住宅の購入ではハウスメーカーと工務店のどちらを選ぶかは慎重に決める必要があります。思い通りの住宅を建てられるのはどちらか、費用の比較、購入後のアフターフォローや保障はどちらが有利かなど、比較するポイントはたくさんあります。住宅の質はハウスメーカーと工務店のどちらかを選んだ時点で事実上決まります。

ハウスメーカーと工務店の比較ポイント

工務店は従来の大工棟梁が住宅を始めとする建築を施工するために組織されたものがほとんどです。施主の要望に応じた良質の建築を建ってることを目的とし、地元を中心に工事を請け負っています。営業や設計よりは、品質の良い建築を造る施工技術を得意としています。

ハウスメーカーはプレハブ小屋を作る会社から始まりました。その後の高度経済成長期に本格的に住宅市場に参入し、プレハブの他、2×4、在来工法、鉄筋コンクリートパネル工法のメーカーが次々と参入しました。資本主義の理念を前面に掲げ、会社と株主の利益を高めることを目的としています。

アフターフォローで選ぶなら工務店?

ハウスメーカーの住宅購入後のアフターフォローは淡白です。建築後も建て主と深く関わりたいと考えるメーカーは少なく、定期的な点検も形だけの場合がほとんどです。クレームがついた場合は契約書を根拠に、なるべく自社の不利益になる補修などには関わらないのが基本姿勢です。

工務店は地元に根付いた組織です。地元の顧客を何よりも大切にし、義理人情を重んじます。浮気をしないで依頼した工務店を頼り続ければ、裏切られることはありません。アフターフォローは万全です。増改築やリフォームへの対応は、職人が責任を持って対応します。

工務店のアフターフォローと保証について

工務店のアフターフォローは定期的なものではなく、必要が生じた場合に行われます。必要の無い点検等は行わない場合が多く、不都合が生じた場合に適切な対応が行われます。アフターフォローは別組織に外注することの多いハウスメーカーと違って、自社又は直属の職人が対応します。

保証に関して契約を結ぶことはほとんどありませんが、慣例的な義理人情で対応してくれます。明らかに施工側に非がある場合は、契約書に記載がなくても施工者の負担で補修を行ってくれます。設備機器の取替えも、通常の市場価格よりも安く販売してくれます。

まとめ

住宅を購入する場合、ハウスメーカーと工務店のどちらを選んだら良いかの参考になったでしょうか。高い技術力を持ち、品質の良い住宅を提供してくれるのはハウスメーカーです。しかし、その高い技術を使う目的は自社の利益のためで施主のためではありません。地元に根ざした大工組織は信用できます。

FP資格を持ったハウスメーカー・工務店の営業マンへの住宅ローン相談について

家を買うとなるとかなり多額のお金が動くことになります。住宅ローンを組むことになり、将来にわたって大きな影響がある選択となるのです。そのため、間違いがない選択ができるように情報をしっかり得ておく必要があります。そこで豊富な知識があるFPであるハウスメーカー・工務店の営業マンのかかわりが重要になります。

FP資格を持ったハウスメーカー・工務店の営業マンに住宅ローンの相談をするメリット

FP資格を取得する際には、住宅ローンの仕組みをはじめとした様々な知識を学ぶことになります。ライフプランを考えること、家を建てるうえで重要になってくる保険の在り方、不動産に対する様々な知識を持っているという一つの目安になります。

ハウスメーカーや工務店では単に家を建てるという事を重視したお勧めをしがちですが、FP資格を持っている人であれば家だけを見るのではなく、その周辺の知識も合わせたうえでの提案が見込めます。失敗しない家の購入をしたいという方にはこうした提案の仕方にメリットを感じることが多いでしょう。

FP資格を持ったハウスメーカー・工務店の営業マンに住宅ローンの相談をするデメリット

FPの資格を持ち、それにふさわしい知識を持っている営業マンであっても、それを生かした提案をしてくれるかどうかという事は個人差があります。やはりハウスメーカーや工務店に所属しているという事は、その組織の利益を重視する傾向があるからです。

より良い提案が他にあるとしても、そのメーカーで提供できないものであれば提案につながりにくいといえます。オプションなどを付けてもらいたいという気持ちがありますから、多少住宅ローンの負担が重過ぎる状況でもさらなる借り入れを進めるかもしれません。こうしたデメリットがあることは認識しておきましょう。

FP資格を持ったハウスメーカー・工務店の営業マンへの相談が向いている人

FPの資格を持った人はそれなりに知識が豊富です。建築だけではなくこれからの暮らしについて幅広い要素を考えて家づくりをしたいという方は、資格を持った営業マンへ相談することが有効でしょう。自分で映えられない広い知識をもとに相談に乗ってもらえます。

また、このメーカーで家を建てたい、というはっきりとした希望がある方も向いています。他社との比較でより良いものを進めることは困難でも、そのメーカーで最善の提案をしてくれる可能性は高いからです。メーカーを選んでからFP資格のある営業マンにじっくり相談をしてみるというのが良いでしょう。

まとめ

これから建てる家や負担していく住宅ローンは今後の生活を大きく左右する重要なポイントです。そこでより良い選択ができるように、しっかり相談をしていきましょう。FP資格がある営業マンであれば、それなりに知識があるといえるので、わからないことは積極的に質問してみましょう。