住宅購入はハウスメーカーと工務店、どちらを選ぶ?アフターフォローは?

住宅の購入ではハウスメーカーと工務店のどちらを選ぶかは慎重に決める必要があります。思い通りの住宅を建てられるのはどちらか、費用の比較、購入後のアフターフォローや保障はどちらが有利かなど、比較するポイントはたくさんあります。住宅の質はハウスメーカーと工務店のどちらかを選んだ時点で事実上決まります。

ハウスメーカーと工務店の比較ポイント

工務店は従来の大工棟梁が住宅を始めとする建築を施工するために組織されたものがほとんどです。施主の要望に応じた良質の建築を建ってることを目的とし、地元を中心に工事を請け負っています。営業や設計よりは、品質の良い建築を造る施工技術を得意としています。

ハウスメーカーはプレハブ小屋を作る会社から始まりました。その後の高度経済成長期に本格的に住宅市場に参入し、プレハブの他、2×4、在来工法、鉄筋コンクリートパネル工法のメーカーが次々と参入しました。資本主義の理念を前面に掲げ、会社と株主の利益を高めることを目的としています。

アフターフォローで選ぶなら工務店?

ハウスメーカーの住宅購入後のアフターフォローは淡白です。建築後も建て主と深く関わりたいと考えるメーカーは少なく、定期的な点検も形だけの場合がほとんどです。クレームがついた場合は契約書を根拠に、なるべく自社の不利益になる補修などには関わらないのが基本姿勢です。

工務店は地元に根付いた組織です。地元の顧客を何よりも大切にし、義理人情を重んじます。浮気をしないで依頼した工務店を頼り続ければ、裏切られることはありません。アフターフォローは万全です。増改築やリフォームへの対応は、職人が責任を持って対応します。

工務店のアフターフォローと保証について

工務店のアフターフォローは定期的なものではなく、必要が生じた場合に行われます。必要の無い点検等は行わない場合が多く、不都合が生じた場合に適切な対応が行われます。アフターフォローは別組織に外注することの多いハウスメーカーと違って、自社又は直属の職人が対応します。

保証に関して契約を結ぶことはほとんどありませんが、慣例的な義理人情で対応してくれます。明らかに施工側に非がある場合は、契約書に記載がなくても施工者の負担で補修を行ってくれます。設備機器の取替えも、通常の市場価格よりも安く販売してくれます。

まとめ

住宅を購入する場合、ハウスメーカーと工務店のどちらを選んだら良いかの参考になったでしょうか。高い技術力を持ち、品質の良い住宅を提供してくれるのはハウスメーカーです。しかし、その高い技術を使う目的は自社の利益のためで施主のためではありません。地元に根ざした大工組織は信用できます。