満足な買い物をするために知っておきたい建売住宅購入の注意点

土地と建物を同時に購入できる建売住宅は、購入者の手間を省いてくれます。実物を見てから購入を決めることもでき、安全な買い物と思われがちですが、実は意外な盲点があるのです。

たとえば、満足な買い物とするためには、本体に含まれない追加オプション、構造により変わる保険料、見学で確認できるポイントなど、知っておきたい注意点があります。

建売住宅の落とし穴!本体金額に含まれない追加オプション設備とは

建売住宅は完成した実物を見て、購入を決めることができます。しかし、生活に必要な全てのものが用意されているとは限りません。購入前に住宅ローンの金額を決めていた場合は、後で予定外の出費に困ることがないように先のことも考えておくほうが良いでしょう。

購入においては、本体金額に含まれない追加オプション設備を把握し、住宅ローン借り入れ時にその分の金額も盛り込んでおいてください。※追加オプションは物件により異なりますのでしっかりみておくこと。

また必要な設備は、入居までに準備しておいてくださいね。基本的なことではありますが、コンセントやテレビアンテナ、換気扇、照明器具やカーテン類もなくてはならないものですのでチェックしておきましょう。

耐火構造かどうかで火災保険が高くなることも

建売住宅も、建築基準法で定められた基準は満たしていなければなりません。

建築前に確認申請を行い、工事完成後は検査済証の交付を受けます。検査済証は大切な書類なので、購入時に必ず引渡しを受ける必要があります。地震対策の耐震性や耐火構造等の防火性能も、法律上の要件は満たしているものと考えられます。

火災保険は建物の構造や防火性能により金額が異なるので注意が必要です。建売住宅は第三者が現場の確認をする機会が少ない建て方です。現場の工事に不安がある場合は、住宅性能表示や長期優良住宅の認定取得などの、客観的指標により性能を判断することもできます。

見学で確認できるチェックポイント

建売住宅が見学できる状態の場合は、見学しておくと安心できます。見学で確認できるポイントには、日当たり、風通し、隣家との距離などがあり、日当たりは季節により異なることに注意して見学する必要があります。

風通しでは、窓を開けて、風の通りを確認しましょう。隣家との距離が近すぎのは、積雪の多い地域では問題になったりしますのでご注意ください。

実際に現地を見ると、様々な情報が得られます。敷地の周辺にがけ等がないかどうかや、雨天時の排水具合などは確認しておきたい事項です。最寄り駅やバス停などの交通に関すること、買い物ができる店が近くにあるかなども、現地見学で確認できる事項となります。

まとめ

安心して購入しやすいのが建売住宅です。しかし、新築といえども気付かない盲点があるものです。建売住宅を購入する場合に限ったことではありませんが、目の前のことだけではなく、事前に注意すべきことは意外に多いものです。

こうした盲点はわかったいても見落としてしまうようなこともあります。現地見学はしっかり行い、極力専門家へ相談することで後悔しない購入をしていただくようおすすめします。