住宅ローン、変動金利と固定金利はどちらがお得?

住宅ローンを選ぶとき、変動金利か固定金利かで数百万円の差が出ることもあり、大きな分かれ道となります。どちらが正解かということは、結果が出てみないと誰にも分からない問題です。しかし、一定の基準というものはありますので、それを知っておくことで、正解を選べる可能性をいくらか上げられることでしょう。

変動金利と固定金利の違いは?

住宅ローンにおける変動金利と固定金利の違いは、簡単に言うなら将来にわたって金利がずっと変わらないのか、金融情勢に応じて変動するのかという違いです。固定金利にも10年固定、15年固定、全期間固定など、さまざまなタイプが存在します。
どちらのタイプを選ぶのかということについては、金利が上がりそうな局面では固定金利を、下がりそうな局面では変動金利をというのが一般論になります。現在、歴史上でも最低水準の低金利状態が続いており、今後これ以上下がることはないであろうと予想されているので、固定金利を選ぶのが理にかなっていると言えそうですが、実際には変動金利を選ぶ人のほうが多数派です。

金利優遇制度と変動金利について

なぜ住宅ローンの金利が下がりきっていて、これ以上下がることはないと予想されている状況で、変動金利を選ぶ人が多数派なのかというと、金利優遇制度が大きく影響しています。金利優遇制度とは、借入者個人の属性を審査して、リスクを評価し、それに応じて金利を割り引くサービスです。とある銀行では、最大で1.75%の金利割引サービスが適用されます。もしも1.75%もの金利優遇を受けられた場合、それでも固定金利のほうがリスクが小さいと言えるでしょうか?金利優遇を受けられた場合、将来金利が大きく上昇したとしても、総合的には逃げ切れる可能性も高いでしょう。

どのくらいの金利優遇を受けられるかは事前審査で調査

このように、住宅ローンで変動金利か固定金利かを選ぶとき、あなたがどのくらいの金利優遇を受けられるかによって、結果に大きく影響してきます。大手企業に勤めていたり、公務員に勤めている人は、優遇を受けやすいですが、中小企業に勤めている人でも、正社員ならば金利優遇を受けられる可能性は十分にあります。
どのくらいの金利優遇を受けられるかを判断するために重要なのが、事前審査です。事前審査は複数の住宅ローンに申込みができるので、いくつかの住宅ローンに申込みをしてみて、事前審査の結果を見てみましょう。その結果によって、最終的な判断を下すことになります。

まとめ

変動金利と固定金利どちらを選ぶかは、最終的にはご自身で決める問題です。将来の住宅ローン金利の変動は、誰にもわからないことですが、専門家なら過去の情報などから分析して、リスクの大きさや、リスク対策などについてアドバイスをしてくれます。コンサルティングを受けることをおすすめします。